犬の含歯嚢胞について
Tooth cyst
永久歯が萌出するときにうまく出てこれずに、歯ぐきの中に残ることで起こる病気です。
通常、歯が正常に萌出するときは歯の表面を覆う膜が歯ぐきや周囲の骨を溶かすことで道を作ります。
含歯嚢胞では、向きや顎の骨の問題から歯が歯ぐきから出ない状態で留まってしまいます。その際、歯の表面にある膜が周囲の骨などを溶かす流れは止まらないため、出てこない歯を中心に周囲の組織が溶けていきます。
ただし、膜は破れることはなく大きくなるため、外から見るとしこりのように膨らんだ状態になります。
治すにはその膜を歯とともに取り除く手術を行います。時間が経過すると骨がかなり溶けてしまうので早期発見が重要です。