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歯科治療事例
Case

歯が割れて歯髄温存した子の経過

本症例の記録
犬種:ノーフォークテリア
性別:メス
年齢:3歳
体重:4.3㎏
お住まいの地域:遠方
  • 病名:複雑性歯冠歯根破折
  • 処置:歯科レントゲン撮影
  • 処置時間:30分

「歯が折れた」「歯が割れた」「歯が欠けた」「破折」など言い方は様々ですが、わんちゃんのお口の問題で歯周病、不正咬合についで当院で多いのがこの破折という問題です。

このブログでも以前あげていますが、遠方から来られる方はこの問題で来られることが多いです。

多くの場合固いおもちゃや骨などを与えたことが原因となります。その場合、主に上の奥歯が欠けることがほとんどです。

また自分で石を噛む癖がある場合や顔をぶつけた場合なども起こり、その場合切歯(前歯)や犬歯が折れることが多くなります。

この子は昨年9月に右の上の奥歯が割れて神経が出ていたので、歯髄を残す治療を行いました。

今回、半年後のチェックに来院されました。

歯の修復
経過は良好で、いまのところ歯の根っこの先に膿が出ているようには見られませんでした。



ただし、数年経過してからやっと異常が見つかることもあるので今後も定期的にチェックをしていく必要があります。

もし神経が死んでしまって根っこの先に膿が出るようになった場合でも歯を残せる可能性は十分あります。

そのような場合の次の手段としては、歯の神経(もう腐っていますが)を取って、歯の中を徹底的にきれいにします。そのうえで、中に詰め物をすることで歯の中と歯の外を完全に隔離します。

このような治療で7割ほどの歯が治せる可能性があります。

より長く大事な歯を残せるといいですね。

この治療を担当した獣医師
獣医師 樽野謙太(たるのどうぶつ診療所 院長)
獣医師 樽野 謙太 /
たるのどうぶつ診療所(院長)

鳥取大学2008年卒、岡山県内の動物病院を勤務、2014年たるのどうぶつ診療所を開院。 動物歯科診療をはじめ、ワクチン予防接種や一般的な動物診療など幅広く診察を行っています。 治療を通してわんちゃん・ねこちゃんとのより良い関係を築いてほしい。 そのような想いをもってより良い獣医療の提供に努めています。
資格 獣医師免許
日本小動物歯科研究会レベル4認定
ペット栄養管理士
詳しいプロフィールはこちら
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